【2019年上半期】中国の穀物市場は比較的穏やか

金融・経済

今年の上半期、国内穀物市場価格は「上昇2回と下落2回」の特徴があった。

7月4日、国家穀物・石油情報センターが公表したレポートによると、

上半期の国内穀物需給は概ね緩やかで、在庫が豊富であるという。

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小麦生産量は昨年を大幅に上回る

小麦の収穫をみるに、2019年冬の小麦収穫量は前年を大幅に上回り、質もいい。

国家穀物石油情報センターの見込みでは、

2019/2020年(6月から翌年5月)の中国の小麦供給量(生産・輸入を含む、以下同様)は1億3,650万トン(前年比127万トン増)になるという。

国内の食料消費量は基本的に安定し、飼料や産業の消費は減少し、

年間消費量は1億2,350万トン(前年比532万トン減)となった。

年間収支は1,301万トンで、前年比759万トン増加。

「今年の上半期は、小麦の生産バランスを取る必要があり、価格が下落している。」

国立穀物石油情報センターの責任者によると、今年上半期の小麦市場価格が下落した理由は4つある。

  • 今年の最低購入価格が1.12元/ポンドで、1ポンドごとに0.03元下がっていたので価格の底が下がった。
  • 中央や地方が転作を繰り返し、貯蓄が次々と行ったことで、小麦市場の穀物供給が十分になった。
  • アフリカでおきた豚熱病の発生の影響を受け、小麦の副産物であるステークブランの需要が減少し、その価格は1トンごとに300元以上ずつ下落。
  • 新小麦は6月に上場されたこともあり、質のいい小麦の生産量が増え、市場供給が増加。

関係者によると、6月末の中国北部普麦の平均価格は2270元/トンとなり、年初から1トン当たり230元下落した。

小麦の買収が本格化し、市場の穀物貯蓄は徐々に減少している。

下半期における国内小麦価格は最低価格の水準で推移すると予想される。

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米市場は供給過多で需要が落ち込む

米市場は、供給に比較的余裕があり、需要が落ち込み。

2018ー2019年(10月~9月)の米生産量は2億1,200万トンになる見込み。

供給量は2億1,600万トン、うち約400万トンが輸入である。

米の年間消費量は1億9,700万トンで、生産量は1,933万トンを上回った。

今年上半期は、米の供給が需要を上回り、価格は右肩下がり。

6月末時点の主要産地の普通早期米の価格は、2270~2320元/トンで、基本的には年初と変らない。

国家穀物石油情報センターの責任者は、コメ価格急降下の原因を以下のように捉えている。

  • 国内の米市場で生産が有り余っている。
  • 米在庫のチャネルが絞られており、販売が比較的遅い。
  • 政策米の競りの底値が大幅に引き下げられ、価格低下につながった。

引き続き政策米が市場に投入されると、後期もコメの販売価格は低くなるという見込み。

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トウモロコシ生産は長期悪天候により減少

2018ー2019年(10月~9月)の中国のトウモロコシ供給量は2億6100万トン(前年から171万トン減)、国内消費量はわずかに減少して2億7500万トン、前年から297万トン減少。

しかし、全体的な上昇傾向の上半期の国内トウモロコシ価格は、

北東地域のトウモロコシ平均価格1840元/トンの6月末に、年初から65元/トン上昇した。

国家穀物・石油情報センターの責任者はトウモロコシ価格上昇の原因を以下のように捉えている。

  • 農家貯蓄のほとんどが売り切れとなった。
  • 5月下旬に、政策トウモロコシが市場に投入され、競りの底値が昨年に比べて200元/トン上昇し、競り費用上昇につながった。
  • 米国産トウモロコシあるいはその他代替品の輸入が減少した。

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大豆の輸入が減少傾向

税関統計によると、

中国は最初の5ヶ月間に3,175万トンの大豆を輸入、前年比で12.2%減少。

中国の今年上半期の大豆輸入量は3,995万トンで、前年同期比約490万トン(11%)減少する見込み。

国立穀物石油情報センターの責任者は2つの理由から、

大豆の輸入が減少しても、大豆の供給は需要を満たすことができると考えている。

  • 豚の在庫が減少し、大豆の需要が後退した。
  • 大豆の国産貯蔵が市場に投入され、市場供給が増加している。

大豆価格は、今年の上半期に変動する上昇傾向を示した。

輸入大豆の値上がりは、主に米国産大豆の植え付けの遅れによるもので、市場は米国産大豆の生産量が減少すると見込んでいる。

2019年7月8日、人民網の記事をもとに編集。

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