米国がASEAN諸国に無人航空機を販売する理由とは?

国際関係

2019年6月5日、 環球網の記事をもとに編集。

【要旨】無人航空機を受注することで、米国内の雇用を増やすことが目的なのでは?という見方が生まれている。

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米国の無人航空機“スキャンイーグル”

6月4日、ロイターは「トランプ政権が、南シナ海の4カ国に監視用無人航空機の販売を薦めた」と報道した。

報道によると、この動きは南シナ海周辺における中国の活動を抑える可能性が高くなる。

中国の軍事専門家によると、米国がこのように南シナ海の緊張をかき立てれば、米国の軍事企業にとって商機となるため、米国の就業機会を増やすことにつながるという。

ロイターは、「米国国防総省は5月31日、マレーシア、インドネシア、フィリピン、ベトナムに約4,700万米ドル相当の無人航空機(34機)を販売する」と報道した。これらのうち、マレーシアは12機(1200万米ドル)、インドネシアは8機、フィリピンは6機を購入した。

この軍事ビジネスには、スペアパーツや修理部品、サポート機器、工具、トレーニング、技術サービスなどが含まれ、無人航空機の設置は、2022年3月に完了する予定。

主に飛行監視に使用される「スキャンイーグル(ScanEagle)」はボーイング社によって製造され、南シナ海域でより多くの情報収集をすることができ、この地域における中国の活動に影響を与える、と報道された。

公開された資料によると、「スキャンイーグル」は、滑走路に依存しない廉価な小型 無人機である。主に海上を監視・観測し、情報収集、ターゲット捜索、通信中継などに使用されるシステムをもっている。

「スキャンイーグル」は、アメリカ軍のミッションにおいては優良な性能を備えていると認められている。

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米中南シナ海問題、米国の目的は雇用増なのか?

ロイターによると、先週末、米国の国防副長官、シャナハン氏はシャングリ・ラ対話にて「南シナ海のために中国を名指しして批判するようなことはせず、地域の不安定を引き起こしている『利害関係者』を非難し、米国側が中国の行動に対して、回避戦略を採用することはない」と述べた。

メディアは、トランプ政権が南シナ海周辺の複数の国への無人機を販売したことがシャナハンの発言を裏付けていると報道した。

2018年、トランプ大統領は、同盟国への軍事ビジネスの拡大を目的とした武器輸出政策の抜本的な改革をはじめた。

この取り組みは、関係のあるより多くの同盟国に対して致死的・非致死的な無人機を販売する規定を緩和するものとなった。

海軍研究所の研究者は6月4日、環球網のインタビューに応じ下記のように答えた。

ロイター・レポートの報道であったように、アメリカが「航行の自由」を名目に南シナ海の緊張をかき立てるのが目的ではないか。すなわち、武器を販売することによって米軍企業のビジネス機会を導き、雇用機会を増やすことにつながる。

これは、自己提供、無責任なアプローチであり、米国が長年にわたり中東と東ヨーロッパの緊張を引っ掻き回したのと似ている。

環球網の記者は「ドローンはひとつのツールとして海上情報偵察と収集の両方を行うことができ、海上気象観測などの科学研究を行うこともできる」と指摘した。

とはいえ客観的に見ても、米国が中国の周辺諸国にドローンを販売するのを放置することはできない。南シナ海の緊張を高めることが懸念される。

出典:環球網の記事をもとに編集。

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