トランプ氏の失敗?中国支持企業が各国で増加傾向

国際関係

2019年5月29日、South China Morning Postの記事をもとに編集。

【要旨】ドイツ企業は、米国より中国がより信頼できると感じている

【根拠】近頃のアメリカは予測不能だから

スポンサーリンク

理想の貿易相手国は今や中国になりつつある。

Commerzbankによる2,000のドイツ企業の調査で、中国は貿易相手国として米国および英国よりも上位にランクされる結果となった。

ワシントンの保護主義的立場と英国のBrexit計画は、回答者の選択における主な要因であった

Commerzbankの調査によると、ドイツ企業は中国が米国や英国よりもはるかに信頼性の高い貿易相手国だと考えていることがわかった。

中国は政治・経済的な要因で、貿易に影響を与えやすいという評価で3位にランク付けされた。中国のスコアは30で、ドイツ自身が65を超えてトップに立ち、フランスが39と中国をリードした。

この調査結果ではアメリカは17ポイントで4位。それに続いてイタリア(11)、ロシア(10)、イギリス(8)、ブラジル(5)、トルコ(3)となっている。

トランプ政権の支持者は、この結果に反発した。アメリカに現存する企業の3分の2以上(68パーセント)、およびアメリカへの輸出業者の64パーセントが、国の外交および貿易政策がビジネスに悪影響を及ぼすことを恐れている。

スポンサーリンク

予測できない世界での中国の安心感

差し迫る ブレグジット(Brexit)も、貿易相手国にとってよいものではないということも調査でわかった。イギリスに支店またはオフィスを構える企業の82%、およびイギリスへの輸出業者の60%が、Brexitが悪影響を及ぼすことを不安を抱いていた。

生産拠点を海外に移転することを検討している115社のうち、31%が中国を狙っていると答えるなか、東南アジア諸国を検討しているのは11%であった。9%は米国への移行について考えあぐねていた。

Commerzbankは、ドイツの2,000社の企業の一流の管理職にインタビューし、年間売上高は少なくとも 200万ユーロにもなっている。回答者の半数以上(52%)が輸出業者で、その大部分(77%)が製造業者であった。

AXA投資部門マネジャーであり、アジア新興経済学者のAidan Yaoは、次のように述べている。

「近頃の米国は政策が予測不能であるため、人々が中国をより信頼できると感じていることは理解できます。貿易戦争が長引くにつれて、トランプ政権が貿易紛争の根源であると捉えられるさなか、より多くの人々が中国は防衛的な役割を果たしていると感じています。

中国の国営通信社:新華社通信(Xinhua)によると、中国は昨年のドイツ製品の最大輸入国で、取引額は1,062億ユーロにも上った。参考までに、続くオランダが982億ユーロ、フランスが652億ユーロである。

調査対象企業は、ドイツ製の製品は競争力があり、海外で高い需要があると考えていると語った。したがって、米中貿易戦争や潜在的な気候変動の影響などを含む「不確実性」が高まったとしても、彼らは国際化を追求し続けるだろう。

それでも、彼らの64%は、地政学的な不確実性が彼らの海外進出計画に影響を及ぼす可能性に不安を抱いている。米国と中国のように他の国々との貿易摩擦から利益を得ようと考えているドイツ企業はわずか20%に過ぎなかったが、中国で生産能力を持つドイツ企業ではより高い結果となった(29%)。

調査の回答者の半数は直接海外で取引したり、仲介業者を通じて三国間貿易を行ったりしている。彼らのほとんどは、長期的な協力がより重要になってきていると述べた。

また、いくつかの課題に関しては彼らの海外貿易の要素として捉えていないようであった。彼らは、官僚主義や顧客のデフォルトリスクの上昇のような要素は、銀行や商工会議所からの支援によって制御可能であると考えている。

政治的な不確実性、知的財産権の保護の欠如などの問題についていうと、回答者は、成功した輸出業者から学ぶことによってそれらが相殺されるのだと同意しがちだ。

「心配事をするのは間違ったアプローチです。私たちは多国間でルールを遵守する貿易システムを提唱するために政治家をサポートしています。だからコスパがよくて継続できる貿易が公平な環境で可能になるのです。」とDr Holger Bingmannはいった。

※Dr Holger Bingmann:ドイツ卸売業貿易サービス連盟(BGA)の会長、Commerzbank研究の支持者。

出典:South China Morning Postの記事をもとに編集。

コメント

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。
タイトルとURLをコピーしました